Headache
頭痛は誰もが経験する症状です。頭痛の種類も多数あります。頭痛を起こす怖い病気の代表的なものにはくも膜下出血や脳腫瘍などがあります。 安易に頭痛だからといって痛み止めや抗不安薬(デパスなど)を処方されていて、頭痛の原因が脳腫瘍だったらどうでしょうか? くも膜下出血だったらどうなっていたでしょうか?
これらを確認することが、頭痛診療のはじめの一歩です。 脳を調べるのにはMRI検査が最適です。被ばくする事もなく、CT検査以上の高解像度が得られ、質的な診断が可能です。 得られる情報の違いがお分かりかと思います。
左側:CT検査
右側:MRI検査
頭痛診療の第一はまず頭蓋内病変の検索から始まります。 恩田メディカルプラザでは頭部MRIにて精密検査を行います。脳の画像をもとに的確に診断し、患者さまそれぞれに合った治療計画を一緒に検討し立ててまいります。 外科的治療が必要であれば連携医療機関へご紹介・搬送いたします。
元来頭痛で近医で痛み止めを処方されていた。 その際には頭部の検査はされたことがなかった。 当院受診時、頭痛が治らないということと、置いたものが分からなくなる、怒りっぽくなった、動きがゆっくりになったということで来院されました。
リリカ75㎎・サインバルタ40㎎・ガバペン300㎎・セレコックス200㎎・リボトリール0.5㎎
当院にて頭部MRI検査を施行したところ右大脳半球に広範囲に浮腫を伴う脳腫瘍を認めました。
→ 大学病院へ紹介し、専門的な治療を開始することとなった。
今まで頭痛はなく生活されていた。トレーニングをハードにやった後から頭痛を自覚されました。頭痛は対症療法の内服薬を飲んでも効果がなく、徐々に悪化し、起きることもままならない状態になり受診されました。
その後、搬送先での精密検査の結果、髄液漏(ずいえきろう)により生じた急性硬膜下血腫と診断されました。幸い、診断と対処が早く手術は必要なくブラッドパッチを行うのみで治癒したそうです。
一般的にはこのようなケースで、もっと血腫が大きい場合は両側を開頭をし、止血とともに、血種を除去する大手術になります。もしこのまま鎮痛薬を飲み続けて経過を見られていたら、気づいたときには意識障害を起こしたり、けいれんを起こし医療機関を受診し救急搬送となり、先ほど述べたように両側開頭血種除去を緊急で行われていたかもしれません。
「頭痛 → 医者にかかる → 頭痛薬をもらう」だけでは不十分な場合があります。望ましい受診行動としては「頭痛 → 脳神経外科専門医や頭痛専門医のいる医療機関を受診 → 画像検査にて異常がないことを確認 → 頭痛薬をもらう」が望ましいと考えています。
画像検査は、被爆せずに詳細な情報を得られる1.5テスラ以上のMRI検査が望ましいです。1.5テスラ以下のMRIを撮っていたにも関わらず、比較的大きめな脳動脈瘤を見落とされ、当院に来た際には気づかれるといったケースが多くあります。そのため、頭痛など頭に関する症状がある場合は、一度検査することをおすすめします。
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